口唇ヘルペスの原因や症状、治療法についてご紹介します。

口唇ヘルペス

「ただの口内炎」と思っていたら、口唇ヘルペスだった・・・というケースも少なくありません。ここでは口唇ヘルペスの原因や症状、治療法についてみていきましょう!

どんな病気?

原因となるヘルペスウィルスに感染すると、接触後3〜7日の潜伏期間を経てくちびるや口の周りに水ぶくれが現われます。風邪を引いたり、熱がでたり、紫外線を浴びたりすることが誘因となって生じるため「熱の華」や「風邪の華」と呼ばれることも。

口唇ヘルペスは幼少期に家族間で感染・潜伏していることも多く、免疫機能の低下によってウィルスが暴れ出し、再発を繰り返すのが特徴です。なお、日本では10人中1人が感染しているとされ20〜30代では約半数、60代以上になるとほとんどの人が感染しているとか。

原因

ヘルペスウィルスには8種類あり、そのうち口唇ヘルペスの原因となるのは「単純ヘルペスウィルス」です。さらに単純ヘルペスウィルスには儀燭鉢況燭あり、口唇ヘルペスやヘルペス性歯肉口内炎などの原因となるのは儀拭儀燭牢蕕了虻疑牲仞瓩棒むため上半身、特に顔や口の周囲(くちびるや口の中など)に症状が現われます。なお、況燭蝋・仙骨神経節に潜むため下半身を中心とした症状がみられます。

単純ヘルペスウィルスは初感染したあと免疫ができても、体力の低下や外傷などの契機によって再発を繰り返すのが特徴です。感染力も強く、直接的な接触のほかにウィルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。

密接な間柄(親子や夫婦など)での感染が多いことから、俗に“愛のウィルス”と呼ばれることも。また、感染してもすぐには症状がでず、何年か経ってからはじめて症状が出ることもあります。

症状

初感染であるのか再発であるのか、また体調の良し悪しなどの要因によって症状の程度は異なります。初感染であればくちびるや口の周りの広範囲に5mm大までの水疱が多発し、発熱やリンパ節の腫れなどを伴います。一方、再発の場合は一部分に限局し、軽症となることが多いでしょう。なお、口唇ヘルペスは次の4段階を経て完治するといわれています。

(1)前駆期:皮膚にピリピリとした違和感があり、かゆみや火照りなども伴う。
(2)初期 :(1)の自覚症状が現われてから半日以内に赤く腫れあがる
(3)中期 :赤く腫れたところに水疱ができる
(4)後期 :水疱がかさぶたとなって、完治する

検査と診断

口唇ヘルペスは皮膚科を受診しますが、問診と視診以外に検査はありません。口唇ヘルペスに感染したことがあるかどうかは、血液検査でウィルスの抗体を調べるとすぐにわかります。ごくまれにウィルスが脳に入り、ヘルペス脳炎を起こすことも。ヘルペス脳炎が疑われるときは神経内科を受診しCTやMRI、脳波、髄液中のウィルス検査などを行います。

治療法

現代医学において、潜伏するヘルペスウィルスを退治することはできません。しかし、暴れているウィルスの増殖を抑えたり、症状を和らげたりすることは可能です。適切な処置をするのが早ければ早いほど効果があり、また回復も早まります。口唇ヘルペスの症状が出た、あるいは再発の予感がしたらすぐさま治療を始めましょう。

治療にあたってはウィルスの増殖を抑える薬(抗ウィルス薬)が最も効果的とされ、他にも必要に応じて痛み止めやビタミン剤、抗生物質などが使われます。なお、抗ウィルス薬には飲み薬(錠剤あるいは顆粒)や塗り薬があり、病気のある場所や症状によって使い分けることができますよ!

予防法

口唇ヘルペスは精神的および肉体的ストレスによって抵抗力が落ちているときほど再発しやすいとされています。つまり、口唇ヘルペスの再発を防ぐには抵抗力のある丈夫な体をつくるのがポイントです。そのためにはバランスのよい食事を摂り、十分に休息するよう心がけましょう。常日頃、心身ともに健康な生活を心がけることが再発防止への近道となります。